CALS/EC(キャルス/イーシー)とは、生産・調達・運用支援統合情報システムのことです。
製品の製造などのプロジェクトの活動において発生する情報を電子データ化し、企業間で情報の共有を行ってコストの削減と品質の向上を図ることを目的とする概念のこと。
米国では、ロジスティクス業務の効率化をねらって、軍と防衛産業との間で行われるロジスティクス関連データ(文字、文章、図面、図形、映像など)の交換を、広く合意されたデータ交換標準を用いることにより、異機種コンピュータ間の壁を乗り越えて行おうとするものでした。
その後、CALSは軍の領域から、民の領域にも拡大され、21世紀の製造業の戦略と認識されるようになり、多くの企業はCALSをBPRの手段として捉えました。
更にインターネットの普及に伴い、CALSは電子商取引(EC:エレクトロニックコマース)の一環に取り込まれるようになっていきました。
米国より遅れること10年。日本でも1995年にCALS推進協議会を設立。
官民力を合わせ、多くの活動、取り組み、努力がなされ、多大な成果を上げ、その後、インターネット、EDI、ECを中心とした新しい動きがあり、CALS推進協議会は2000年5月その活動ならびに成果を、ECOM(電子商取引推進協議会)に引き継ぐことになりました。