物事の標準を設定し、それを一定の組織全体が使用することです。言い換えれば、規格や基準を統一し、それを普及することです。規格や基準の標準化には、いくつかの特徴・側面があります。
まず、企業内・事業所内で統一した社内基準があり、次に特定の業界で統一した業界標準があります。さらには、国内で通用する国家的標準、JIS(日本工業規格)やJAS(日本農林規格)などがあります。さらにそのうえには、国をまたいだ国際標準があります。国際標準の組織には、ISO(国際標準化機構)やICC(国際商業会議)、ICAO(国際民間航空機関)などがあげられます。
今では標準化の重要性が認識されており、標準化されることにより、汎用性が生じて効率的であることが明らかになってきています。
物流業界では、コンテナやパレットのサイズの標準化や、EDIの標準化などがとても重要です。これらが標準化されるれば、荷役効率の向上や取引の迅速・正確性が実現されます。そうすることで、物流コストの低減も可能になります。しかし、こうした標準化を実現することは、関係企業の利害関係もあり、容易には実現できないのも事実です。